製品特性と適応
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カムザイオスは、心筋ミオシンに対する選択的かつ可逆的なアロステリック阻害剤で、ミオシンヘッドからの無機リン酸(Pi)放出の抑制及びsuper relaxed(SRX)状態のミオシンヘッドの増加を介してATP加水分解サイクルを阻害することにより、肥大型心筋症における左室での心筋の過収縮を抑制し、閉塞性肥大型心筋症患者における拡張機能障害やLVOT狭窄を改善します。 |
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臨床成績は以下のとおりです。 |
海外第Ⅲ相試験(MYK-461-005/EXPLORER-HCM試験)
対象:症候性閉塞性肥大型心筋症患者
主要評価項目:投与30週での「心肺運動負荷試験(CPET)で測定された最高酸素摂取量(pVO2)の1.5mL/kg/min以上増加、かつNYHA心機能分類の1度以上の改善」又は「pVO2の3.0mL/kg/min以上の増加、かつNYHA心機能分類の悪化なし」のいずれかを達成した患者の割合は、カムザイオス群で36.6%※1、プラセボ群で17.2%であり、統計学的な有意差が認められ、カムザイオスのプラセボに対する優越性が検証されました。
※1 | プラセボ群に対するp=0.0005〔NYHA心機能分類(Ⅱ度又はⅢ度)、β遮断薬※2の併用有無、運動負荷方法(トレッドミル又は自転車)を層別因子としたCochran-Mantel-Haenszel検定〕 |
※2 | 閉塞性肥大型心筋症に対して本邦適応外。各薬剤については最新の電子添文を参照ください。 |
国内第Ⅲ相試験(CV027004/HORIZON-HCM試験)
対象:症候性閉塞性肥大型心筋症患者
主要評価項目:投与30週までの運動負荷後のLVOT最大圧較差のベースラインからの変化量(平均値±SD)は-60.6963±31.55674mmHgでした。
海外第Ⅲ相試験(MYK-461-017/VALOR-HCM試験)
対象:米国診療ガイドラインの中隔縮小治療(SRT)が適応される基準に適格であり、SRTが推奨され、実施を検討していた症候性閉塞性肥大型心筋症患者
主要評価項目:「投与16週以前にSRTの実施が決定されること」又は「投与16週でSRTの適応※3となる基準に適格であること」のいずれかに該当した患者の割合は、カムザイオス群で17.9%※4、プラセボ群で76.8%であり、統計学的な有意差が認められ、カムザイオスのプラセボに対する優越性が検証されました。
※3 | 2011年ACCF/AHAガイドライン |
※4 | プラセボ群に対するp<0.0001[SRTの種類(中隔心筋切除術、経皮的中隔心筋焼灼術)を層別因子としたCochran-Mantel-Haenszel検定] |
承認された開始用量は2.5mgですが、MYK-461-005/EXPLORER-HCM試験、MYK-461-017/VALOR-HCM試験での開始用量は5mgであり、承認された開始用量と異なります。
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重大な副作用として、収縮機能障害により心不全(頻度不明)を起こすことがあります。主な副作用(1%~3%未満)として、浮動性めまい、頭痛、疲労、末梢性浮腫、心房細動、動悸、労作性呼吸困難、呼吸困難、筋力低下、駆出率減少が報告されています。 |