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作用機序

カムザイオスの作用機序(動画)

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カムザイオスの作用機序(模式図)

HCMは左室の肥大、拡張障害及び収縮の亢進を特徴とする原発性の心筋疾患であり、一般的に心筋の基本的な収縮装置であるサルコメアの疾患と考えられています1)
心筋サルコメアはミオシン複合体を主要成分とするミオシンフィラメント及びアクチンを主要成分とするアクチンフィラメントから構成されます。心筋ミオシン複合体は、アデノシン三リン酸(ATP)の加水分解酵素活性を有するミオシン重鎖を含み、ATP加水分解サイクルを介してサルコメアを収縮させ、力を発生させます1),2)
マバカムテンは、心筋ミオシンに対する選択的かつ可逆的なアロステリック阻害剤です。ミオシンヘッドからの無機リン酸(Pi)放出の抑制及びsuper relaxed(SRX)状態のミオシンヘッドの増加を介してATP加水分解サイクルを阻害することにより、肥大型心筋症における左室での心筋の過収縮を抑制し、閉塞性肥大型心筋症患者における拡張機能障害やLVOT狭窄を改善します。

肥大型心筋症の心筋サルコメアにおけるミオシンフィラメントとアクチンフィラメントによるクロスブリッジの過剰な形成とカムザイオスの作用
画像:肥大型心筋症のサルコメア
画像:カムザイオスの作用

SRX(super relaxed)2):ATP加水分解サイクルの進行が遅く、パワーストロークへと容易に進行できない状態。
DRX(disordered relaxed)2):ATP加水分解サイクルの進行が速く、パワーストロークへと容易に進行できる状態。

ATP加水分解サイクルにおけるマバカムテンの効果2),3)
画像:心筋におけるミオシンフィラメント及びアクチンフィラメントの構造とクロスブリッジ

1)Nag S, et al.:Sci Adv. 2023;9:eabo7622(PMID:37506209)
[利益相反]著者にMyoKardia社(現Bristol-Myers Squibb社)及びBristol-Myers Squibb社の元社員が含まれる。
2)Barrick SK, et al:J Biol chem. 2021;297:101297(PMID:34634306)
3)社内資料:ミオシン複合体とアクチンによるATP 加水分解サイクル(2025年3月27日承認、CTD 2.6.2.2.2)